レコードプレーヤーの各部名称とはたらき
オーディオシステムの「音の入り口」であるレコードプレーヤー各部の名称やその働きについて説明します。
今回、モデルとしたのは、DENONのレコードプレーヤーDP-1300MKⅡです。
現行機種の中で、私が気に入っている機種の中の一つです。 定価200,000円(税別)の高級機で、天然木仕上げキャビネットがとても美しいレコードプレーヤーです。
それでは下の図を参考にしながら見ながら、各部の名称と働きを見ていきましょう。 図はDENONホームページよりダウンロードできる取扱説明書より転記したものです。(図中の文字が小さくで見にくい場合は、図をダブルクリックして拡大図を見てください。)
< 左の図 >
- 電源スイッチ: 電源の入り切りを行うスイッチです。
- スピード切り替えボタン: レコードの回転速度を切り替えるボタンです。 33 1/3rpmと45rpmの2種類のスピードを切り替えます。現行機種では珍しくなりましたが、中には78rpmまで対応した3種類のスピードを切り替えられるものもあります。LP盤(直径30cm)の時は33 1/3rpm、EP盤(直径17cm)の時は45rpmとするのが通常です。
- インシュレーター:外部振動を吸収するためのものです。レコードプレーヤーは振動にとても敏感な機器です。不要な振動は極力排除したいものです。
- スタートストップボタン: ターンテーブルの回転をオンオフするボタンです。
- ロックナット: ヘッドシェルを取付け、固定する部分です。
- トーンアーム: 図のようにくねった形状のものを「S字アーム」と言い、真っ直ぐなものを「ストレートアーム」といいます。
- アームレスト: トーンアームを支持する部分です。
- リフタ・レバー:トーンアームを上下させるレバーです。
- アンチスケーティングつまみ:アンチスケーティングを調整するつまみです。アンチスケーティングは、レコードプレーヤーを正常に機能させるために必要な調整の一つです。
- 針圧調整リング: 針先にかかる力を調整する部分です。針圧調整は、レコードプレーヤーを正常に機能させるために必要な調整の一つです。
- カウンターウエイト: トーンアームのバランスをとるための重りです。
- ダストカバー: ホコリよけのカバーです。
- アーム高さ調整リング: カートリッジの大きさの違いなどによるトーンアーム高さの微調整を行います。
- アーム高さ調整つまみ: カートリッジの大きさの違いなどによるトーンアーム高さの微調整を行います。
< 右の図 >
右側の図は少し詳細な図になっていますが、トーンアームの先にあるヘッドシェルは、カートリッジを取り付ける部分です。
また、レコードを乗せる回転する部分のことをターンテーブルと言います。ターンテーブルの上にはターンテーブルシート(ほとんどがゴム製)が敷かれ、振動対策になっています。
この機種には、カートリッジは付属されていないので、別途購入する必要があります。
どうしてカートリッジが付属されていないかというと、オーディオをやる人は「音の入り口」であるレコードプレーヤーの中でも、特に「真の音の入り口」であるカートリッジにこだわる人が多いからなのです。
自分好みの音質になるよう、気に入ったカートリッジを取り付けるのです。
「音の入り口」と「音の出口」に少しこだわりを持ってみると、音質は大きく変化します。良いほうにも、悪いほうにも。
この音質の変化を楽しむのもオーディオの醍醐味なのです。
このことからも「音の入り口」「音の出口」はとても重要なのです。
次回は、カートリッジについてお話します。
ちなみに今回取り上げたDENONのDL-1300MKⅡは、アマゾンでは、145,530円(税込)(2017.7.9現在)でした。