レコードプレーヤーの各部名称とはたらき

 オーディオシステムの「音の入り口」であるレコードプレーヤー各部の名称やその働きについて説明します。

 今回、モデルとしたのは、DENONのレコードプレーヤーDP-1300MKⅡです。

 現行機種の中で、私が気に入っている機種の中の一つです。 定価200,000円(税別)の高級機で、天然木仕上げキャビネットがとても美しいレコードプレーヤーです。

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 それでは下の図を参考にしながら見ながら、各部の名称と働きを見ていきましょう。 図はDENONホームページよりダウンロードできる取扱説明書より転記したものです。(図中の文字が小さくで見にくい場合は、図をダブルクリックして拡大図を見てください。)f:id:A-TOM:20170709111626j:plain

 < 左の図 >

  1. 電源スイッチ: 電源の入り切りを行うスイッチです。
  2. スピード切り替えボタン: レコードの回転速度を切り替えるボタンです。  33 1/3rpmと45rpmの2種類のスピードを切り替えます。現行機種では珍しくなりましたが、中には78rpmまで対応した3種類のスピードを切り替えられるものもあります。LP盤(直径30cm)の時は33 1/3rpm、EP盤(直径17cm)の時は45rpmとするのが通常です。
  3. インシュレーター:外部振動を吸収するためのものです。レコードプレーヤーは振動にとても敏感な機器です。不要な振動は極力排除したいものです。
  4. スタートストップボタン: ターンテーブルの回転をオンオフするボタンです。
  5. ロックナット: ヘッドシェルを取付け、固定する部分です。
  6. トーンアーム: 図のようにくねった形状のものを「S字アーム」と言い、真っ直ぐなものを「ストレートアーム」といいます。
  7. アームレスト: トーンアームを支持する部分です。
  8. リフタ・レバー:トーンアームを上下させるレバーです。
  9. アンチスケーティングつまみ:アンチスケーティングを調整するつまみです。アンチスケーティングは、レコードプレーヤーを正常に機能させるために必要な調整の一つです。
  10. 針圧調整リング: 針先にかかる力を調整する部分です。針圧調整は、レコードプレーヤーを正常に機能させるために必要な調整の一つです。
  11. カウンターウエイト: トーンアームのバランスをとるための重りです。
  12. ダストカバー: ホコリよけのカバーです。
  13. アーム高さ調整リング: カートリッジの大きさの違いなどによるトーンアーム高さの微調整を行います。
  14. アーム高さ調整つまみ: カートリッジの大きさの違いなどによるトーンアーム高さの微調整を行います。

< 右の図 >

 右側の図は少し詳細な図になっていますが、トーンアームの先にあるヘッドシェルは、カートリッジを取り付ける部分です。

 また、レコードを乗せる回転する部分のことをターンテーブルと言います。ターンテーブルの上にはターンテーブルシート(ほとんどがゴム製)が敷かれ、振動対策になっています。

 

 この機種には、カートリッジは付属されていないので、別途購入する必要があります。

 どうしてカートリッジが付属されていないかというと、オーディオをやる人は「音の入り口」であるレコードプレーヤーの中でも、特に「真の音の入り口」であるカートリッジにこだわる人が多いからなのです。

 自分好みの音質になるよう、気に入ったカートリッジを取り付けるのです。

 「音の入り口」と「音の出口」に少しこだわりを持ってみると、音質は大きく変化します。良いほうにも、悪いほうにも。

 この音質の変化を楽しむのもオーディオの醍醐味なのです。

 このことからも「音の入り口」「音の出口」はとても重要なのです。

 

 次回は、カートリッジについてお話します。

 ちなみに今回取り上げたDENONのDL-1300MKⅡは、アマゾンでは、145,530円(税込)(2017.7.9現在)でした。