カートリッジの各部名称と働き

今回は、「真の音の入り口」であるカートリッジの各部名称とその働きについてです。

下の図で見ていきましょう。

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 トーンアームの先に取り付けるカートリッジはこのような感じになっています。

 図はオーディオテクニカのAT33MLOCCというカートリッジです。とても繊細な音色を奏でてくれるのですが、残念ながらこの機種は生産終了となっております。

名称と働きは下記のとおりです。

  •  針先(スタイラス): レコードの溝に触れる部分で、振動として音を拾います。また、材質はほとんどがダイヤモンド針です。サファイヤ針もありましたが最近では少ないようです。形状は、丸針、楕円針、超楕円針などがあります。
  •  カンチレバー: 針先が取り付けられているレバーです。カートリッジ本体へ振動を正確に伝えます。
  • カートリッジ: カートリッジ本体です。ここで溝の振動を電気信号に変換します。
  • リード線: カートリッジで変換された電気信号をこのリード線を介してトーンアームの内部と通過し、レコードプレーヤーから出力されます。
  • ヘッドシェル: カートリッジを取り付け、固定するシェルになります。材質は、アルミ製のものやマグネシウム合金など、軽量の金属が採用されていることが多いです。

 カートリッジはレコードに一番近く、とても繊細な部分になりますので、取り扱いには十分注意しなければなりません。

 その分、カートリッジにこだわりを持てば、音質はぐんと良くなります。

 次回は、カートリッジの種類と特徴についてお話します。お楽しみに。